本格的に寒い季節になってきました。。お肌は乾燥するし、手足も冷えてむくみも気になる・・・そんな方も多いかもしれません。でもそんなお肌や身体には「白湯」を飲むといいって知っていますか??とは言っても、ただ白湯を飲むだけって味気ないですし、そんな簡単なことが本当に効くの?と不思議ですよね。今日はそんな「白湯」の効果についてリサーチしてみました!
白湯とは?
白湯とは、つまり普通のお湯のこと。正確には、沸騰させたお湯を飲める温度まで冷ましたもので、「湯冷まし」とも呼ばれています。一度沸騰させているため、普通のお水よりも口当たりが滑らかになっています。白湯は日本人の体質にとても合っている飲み物です。もともとの体質として胃腸が弱い日本人ですが、それに加えて近年の食生活では冷たい飲み物や過食が胃腸をさらに弱らせてしまっている状態。胃腸(消化力)が弱ると代謝が低下し、肥満や病気のもとになってしまいます。
そんな時に効果的なのが白湯。白湯は胃腸を温め、身体全身に熱が巡るとともに老廃物も排出されやすくなり、体が温まることで代謝のUPに繋がります。内臓温度が1度上がると基礎代謝は約10~12%上がるとも言われています。代謝が上がることで、体内の脂肪が燃焼しやすくなるのです。白湯は胃腸を温め自律神経のバランスを整えるため、イライラによる過食の防止も期待できます。また、朝に白湯を飲むことによって動きの鈍くなっていた胃や腸が刺激され、便秘の解消にもつながります。
白湯にはどんな効果があるの?
*血流が良くなり代謝が上がる
白湯を飲めば、あたり前のことですが飲んだ直後から内臓が温められて、体の中から温まってきますから、内臓の働きが良くなり血液の流れも良くなってきます。実は、この内臓が温めることが代謝のアップにも関係していて、内臓の温度が1℃上昇すると、基礎代謝も約10~12%も上昇するといわれています。つまり、白湯を飲んで体を温めて代謝が上がれば、じっとしていても体にたまった脂肪も燃えやすくなって、ダイエット効果を得られるということなんです。白湯を飲むだけで脂肪が燃えやすくなると考えると、今すぐにでも白湯が飲みたくなりますね。
*内臓が活発になり便秘が解消される
白湯を飲んで内臓が温められれば、胃や腸などの消化器官の働きが活発になり、体にたまった老廃物が排出されやすくなります。すると、便秘で大腸にたまり続けている便も、大腸の働きが活発になることでしっかり排出され、便秘を解消することができるのです。また、ダイエット中は食事制限をするため、水分の摂取量が少なくなり、便秘になりやすくなるといわれています。そこで、ダイエット中に白湯を飲めば、水分補給と同時に便秘の解消も期待できます。ダイエット中に白湯を飲むようにして、水分不足で起こる便秘を予防することができるのです。
*老廃物が排出されてむくみ解消
先述したように、白湯を飲むと老廃物が排出されやすくなりますが、その要因として胃や腸の働きがよくなることのほかに、尿の量が増えて余分な水分が排出されることも挙げられます。白湯を飲むと、血液や体の老廃物を流す働きのあるリンパの流れも良くなり、体にたまった老廃物や毒素、そして余分な水分を尿として排出できるようになります。身体にたまった老廃物や毒素、余分な水分は、体のむくみの原因にもなるため、尿の量を増やして老廃物などをしっかり排出して、むくみの解消につなげましょう。
*ニキビや吹き出物を防ぐ美容効果
白湯による老廃物や毒素を排出する効果は、むくみの解消だけでなく美容にも効果があります。お肌にできるニキビや吹き出物は、体に老廃物や毒素がたまることで起こるともいわれているため、白湯を飲んで老廃物や毒素を排出できれば、ニキビや吹き出物ができるのを予防できます。さらには、白湯を飲んで代謝が上がればお肌も元気になり、化粧品を使った時の美容効果アップが期待できます。
*寝る前に飲めばリラックス効果
寝る前に白湯を飲むと、副交感神経が刺激されてリラックス効果を得ることができます。そして、寝る前にリラックス状態でいることで寝つきが良くなり、良質な睡眠をとることができます。睡眠中でも代謝量を高く保つことができたり、成長ホルモンが多く分泌されて体を若々しく保つことができます。ただ、寝る前に白湯を飲み過ぎると、夜中にトイレに起きてしまうので、コップ1杯程度に抑えましょう。
白湯の作り方は?
アーユルヴェーダ式では、このように作ります。
1. 新鮮なお水(できればミネラルウォーター)をやかんや鍋に入れる
2. 蓋はしない
3. 火にかける
4. 10分~20分以上はボコボコする状態で沸かし続ける
5. 約50℃(すすって飲めるぐらい)ぐらいまで冷ます
6. 保温機能のある水筒や魔法瓶に入れる
約1ℓのお水をやかんに入れて作ると沸騰させている間に蒸発して減りますが、800mlぐらいは十分に残りますので、作る時は1ℓを目安にするとよいと思います。アーユルヴェーダでは、新鮮さを大切にしますので作り置きして温め直すのはおすすめしていません。魔法瓶に入れて1日で飲みきれる量をつくるようにしましょう。
もっと手軽に白湯を作るには、毎朝アーユルヴェーダ式で白湯を作るのは、時間もかかりますので大変ですよね。アーユルヴェーダのエネルギーバランスを整える効果を目的としているので手間がかかりますが、内臓を温める効果を目的とするならもっと手軽に白湯はつくれます。
<電子レンジで白湯をつくる>
1. マグカップにミネラルウォーターを入れる
2. 電子レンジ(500W)で1分半ぐらいチンする
3. 50℃位まで冷ます
<電気ポットや電子ケトルで白湯をつくる>
1. 電気ポットや電子ケトルにミネラルウォーターを入れる
2. 沸騰させる
3. 湯のみやマグカップで50℃位まで冷ます
通常のお湯を沸かすのと同じですね。続けることが大切ですので、ライフスタイルに合った方法を選んでください。時間に余裕がある時などはアーユルヴェーダの作り方で白湯をつくると気持ちも癒されますので、やってみてくださいね。
注意点はあるの?
白湯がダイエットに効果的だといっても飲み過ぎには注意しなければなりません。白湯を飲みすぎることで、水分の吸収率が高くなることで身体にむくみが出てしまったり食事で摂った食べ物の栄養が水分が多いことで栄養の吸収率が低下してしまいます。そのために1日に白湯を飲んで良い量は800㏄を目途にしてください。白湯を飲むときは必ず一気に飲み干すのではなく、ゆっくり少しずつ飲むようにしてください。
白湯の飲み方は?
*白湯を飲むタイミング
白湯は飲み物ですので、お好きなタイミングで飲んでいただいて問題ありません。ここでは一日のタイミングごとに分けてご紹介します。
<起床時に白湯を飲む場合>
人は眠っているときに汗をかくので、起きるときには体内の水分が蒸発している状態にあります。朝の乾いた体内には、体温に近い温度の白湯が身体によいでしょう。また、朝に白湯を飲むことで、前日に食べた物を午前中の時間帯に排出されやすくなり、お通じにいいと言われています。
<毎食時(朝・昼・夜)に白湯を飲む場合>
食事中に白湯を飲むことで、消化の吸収を助けてくれます。また、白湯によって代謝が上がることで食事のカロリーが消費されやすくなると言われています。起床時に白湯を飲んだ後は、朝食は30分ほど時間をあけてからとりましょう。
<就寝前に白湯を飲む場合>
寝る前に暖かい白湯を飲むことで、落ち着いた気持ちになれます。また、寝ている間に体内環境を良くして、翌朝のお通じにも良いと言われています。
*白湯の1日の摂取目安量
1日に飲む量は、800~1000mlを目安にしましょう。また1回に飲む量は、コップ一杯分150~200ccが適しています。
*白湯のおすすめの飲み方
白湯を飲むときは、すするようにゆっくりと飲みましょう。ゴクゴク飲むよりも、ゆっくりと少しずつ飲むことで、身体がじんわりと温まります。1杯10分程度時間をかけて飲むようにするのがおすすめです。
<まとめ>
白湯の効果、凄すぎましたね・・・!何か栄養のあるものをいかに摂るかに意識が行きがちですが、こうしてシンプルに自分の内側から整えていくのはそれよりもっともっと大事なことなのかもしれませんね。お金をかけずにできることですし、作り方もとっても簡単。白湯を飲むことで身体の内側からデトックスして、すっきりとした身体を目指しましょう!