MCTオイルダイエットという言葉をご存じですか?
テレビ番組で放送されたことで話題になったダイエット法です。
もしかしたら、あなたもその番組をご覧になったのでは?
また新しいダイエット方法がでてきたな~。
と思っている方もいるかもしれませんが、実はMCTオイルは、40年以上も前から医療の現場で活躍してきたものすごいパワーの持ち主なんです。
今回は、そんなMCTオイルがダイエットに効果的な理由や、MCTオイルダイエットのやり方について紹介します。
目次
MCTオイルのダイエットに効果的な特徴とは
MCTオイルのMCTとは「中鎖脂肪酸(ちゅうさしぼうさん)」のことで、MCTオイルは100%の中鎖脂肪酸でできています。
ほとんどの油には「長鎖脂肪酸(ちょうさしぼうさん)」が含まれています。
長鎖脂肪酸が静脈やリンパ管を通って肝臓へ届くのに比べて、MCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸は直接肝臓へ届きます。
ダイエットと肝臓が関係あるの?と思いましたか?
実は大アリなんですよ。
わたしたちの肝臓はとっても働き者。
食べたものを消化したり必要な栄養を貯めてくれたりと、ダイエットを成功させるには肝臓の働きがとっても重要なんです。
たくさん働いてくれる肝臓だから、基礎代謝のうちの27%は肝臓で消費されているといわれています。
消費されるエネルギーの70%が基礎代謝ですから、この数字大きいと思いませんか?
MCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸のように遠回りをせず早いスピードで肝臓へ届くから、エネルギーに変わるのも早い!
エネルギーとなった中鎖脂肪酸は、身体や内臓についてしまった脂肪を分解して身体の外へだしてくれます。
これが、MCTオイルのダイエット効果です。
MCTオイルはどうしてダイエットにいいの?
*体脂肪になりにくい
まず大きな特徴として、中鎖脂肪酸は体脂肪になりにくいということが挙げられます。長鎖脂肪酸の場合は、静脈やリンパ管を経由して脂肪組織や筋肉、そして肝臓に運ばれ、分解・貯蔵されます。その後、肝臓に貯蔵してあるグリコーゲンという物質がなくなってきたときにようやく脂肪の分解が始まります。つまり、身体が必要ないと判断すれば、脂肪として蓄積されやすいのです。
一方、中鎖脂肪酸の場合、長鎖脂肪酸とは代謝経路が異なり、直接肝臓に運ばれます。そのため、摂取後すぐに分解され、効率よく代謝が進むので、体脂肪になりにくいというわけです。
*消化吸収が早く、エネルギー転換が速い
中鎖脂肪酸はエネルギー転換の速さにおいても特筆すべきものがあります。脂肪酸は、炭素のつながりが短いほうが、水になじみやすく速くエネルギーに変換されるという特徴を持ちます。そのため、中鎖脂肪酸は消化・吸収が速く、エネルギーへの変換スピードは長鎖脂肪酸の4~5倍にもなると言われ、圧倒的な差があります。
*「ケトン体」を生成しやすく、脂肪を燃焼してくれる
中鎖脂肪酸は、体内で生成される「ケトン体」という物質にも影響を与えます。ケトン体とは、肝臓から作られるエネルギー物質(アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸)の総称で、体内のブドウ糖が減少したとき、代わりに脂肪を分解して体を動かすエネルギー源になります。
この「体内のブドウ糖が減少したとき」というのがポイントで、体内にブドウ糖が十分にあるときには通常ケトン体は生成されにくいのです。しかし、中鎖脂肪酸を摂ることで、体内にブドウ糖があってもケトン体を発生させることができ、それにより脂肪の燃焼が期待できると言われています。さらに、ブドウ糖そのものの摂取を抑える「糖質制限」と同時に行うことで、その効果をより高めることができるとも言われています。
*空腹感を抑える
体内にブドウ糖があっても、脂肪を分解してエネルギー源にしてくれるということは、ブドウ糖を体内に温存することができるということです。すると、血糖値が保たれ、お腹が空きにくくなるという効果も期待できます。同時に、疲れにくくなるといった効果もあるため、運動を取り入れるダイエットの場合にもおすすめです。
*便秘解消効果も
MCTオイルには水溶性の食物繊維である「ペクチン」が豊富に含まれています。ペクチンには糖や脂肪の吸収を遅らせる効果があり、血糖値の急上昇を防ぐため、脂肪を蓄積しにくい身体を作ることが期待できます。さらに、ペクチンは水分を吸収しやすく、便をやわらかくする効果が期待できます。便秘気味で、ぽっこりお腹に悩む方にも強い味方となってくれそうですね。
ココナッツオイルとどう違うの?
中鎖脂肪酸といえば、少し前に注目になったココナッツオイルにも含まれています。
ココナッツオイルとMCTオイル。
一体なにが違うのか?
簡単にいうとMCTオイルはココナッツオイルのハイグレード版。
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は60%なのに対して、MCTオイルは100%!!
ココナッツオイルには独特の甘さがあり、料理に加えると全てがココナッツの味に覆われてしまうので、
「ココナッツオイルダイエットに挑戦したけどココナッツの甘さが無理で挫折した」
という方も多いのでは?
その点MCTオイルは無味無臭なので、料理に加えても味の邪魔をしないし、続けられやすいのではないでしょうか。
ココナッツオイルについてはこちらに詳しく書いています♪
食べるだけじゃない!美容に効果的なココナッツオイルの使い方 - 女性のキレイを応援します
MCTオイルダイエットの方法・注意点
話題になった番組でのMCTオイルダイエット法は、三食のメニューや食べてはいけないものなど、細かいルールがありました。
極端に食事の量を減らすダイエットで体重が減るのは当然ですが、そのスタイルや食生活をいつまでキープできるのかは疑問です。
あなたは、短期間だけ痩せたいわけではありませんよね?
健康的に痩せた身体をキープしたいはずです。
MCTオイルダイエットは、お味噌汁にいれたり飲み物に入れたりするだけでも効果があります。
だからといってドカ食いしちゃダメですよ。
MCTオイルダイエットを始める前に、気をつけてほしいことが2点あります。
まずはその摂取量。
短期間でダイエット効果を得たい!と大量に摂るのは危険です。
お腹の弱い人は特に要注意。
MCTオイルの摂取量は一日に大さじ1~2杯といわれていますが、少しの量から始めて身体が慣れてきたと感じたら、調整しながら量を増やしていきましょう。
次に摂取方法。
MCTオイルは普通の油よりも低い温度で火がつくので、炒め物や揚げ物に使うのは危険です。
仕上げに加えたり、和え物に使用したりして摂取するのがおすすめです。
サラダのドレッシングと混ぜるのもいいですね。
MCTオイル入りバターコーヒーのつくり方
MCTオイルを効果的に取り入れたいなら、MCTオイル入りバターコーヒーがおすすめです。
理由はなんといっても手軽で続けやすい点と、コーヒーに含まれるカフェインとの相乗効果でダイエット効果が期待できるから。
それでは作り方を紹介しますね。
- ミルでコーヒー豆を挽く
- コーヒーを淹れる
- MCTオイルとバターを加えて混ぜる(ブレンダーなどのマシンを使うと簡単にできます)
ここで使うバターはスーパーに売っている普通のバターではなく、グラスフェッドバターを使用します。
あまり馴染みのないバターですが、通販だと簡単に手に入ります。
MCTオイル入りバターコーヒーは、朝食の代わりに飲むことが推奨されています。
腹持ちがいいのはもちろん、代謝が良くなってダイエット効果もアップ!
MCTオイルには持久力をアップさせる効果もあるので、ウォーキングやランニングなど、持久力を必要とする運動を行う前に飲んでいる人も多いのだとか。
ぜひ試してみてください。
MCTオイルダイエット経験者の口コミ
MCTオイルダイエットの効果や方法が分かったところで、実際に経験した人の口コミはどうなのか?気になるところですよね。
MCTオイルダイエット経験者の口コミを紹介します。
まずは、あまり効果を感じなかったという方の口コミ
■私には合わなかったみたいです
「テレビで見てやってみたMCTオイルダイエット。バターコーヒーに大さじ1杯を入れてのんでみたけど、数日続けたところ、胃に違和感があるしお腹が緩くなりました。私には合わなかったみたいです。」
不調を感じたら無理に続けずに体調が戻るのを待ちましょう。
お腹が緩くなったという口コミが多いように感じました。
お腹が弱くない人でも、大さじ1杯からのスタートは多いのかもしれませんね。
身体が慣れるまでは、もっと少ない量から始めてみましょう。
問題なく続けてダイエット効果を実感している方もいました。
■1週間で2キロ落ちました!
「糖質制限&カロリー制限を同時にしているので、体重が落ちるのは当たり前かもしれませんが、空腹感が少ないのでこのまま続けられそうです。運動は全くしていません。
豆乳に入れて飲んでいますが、よく混ぜて飲んでいるからか?お腹は緩くなっていません。」
いい情報がありました!
お腹が緩くならないか心配な方は、量に注意する点とよく混ぜて乳化させることに気をつけて実践してみてください。
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