目次
美白効果抜群?!酒麹パックでつるつる素肌を手に入れよう
発酵ブームの今、美白になると話題の「酒麹パック」はご存知ですか?!くすみが気になってきた・・・そんな方にはぜひおすすめしたい美容パックです!あの美白で有名な高価な化粧品にも負けないほどの効果があるということなので、その謎に迫っていきたいと思います!
酒麹とは?
酒粕は日本酒の製造工程で出る「絞り粕」のこと。酒を仕込んだ際に出来る「もろみ」を搾った後に残ったものが酒粕です。一部のスーパーでも扱いがありますが、いざ買ってみたものの「一体どうやって使えばいいのかわからない」。そんな風に思われる方も多いのではないでしょうか。日本酒を造る目的以外では必要のないものとされ、産業廃棄物として処理されることも多い酒粕ですが、実は現在の飽食社会の前の時代には大変貴重な食材であり、大切な栄養源でもあったのです。
酒麹の効果は?
* 美白効果
酒粕にはアルブチンが含まれています。アルブチンは美白成分「ハイドロキノン誘導体」をつくり、チロシナーゼというメラニン酵素の働きを防ぐ効果があります。また、メラニン発生の抑制を行うコウジ酸、フェルラ酸も含まれており、美白効果がたくさんあります。
*アンチエイジング効果
強力な抗酸化作用をもたらすフェルラ酸に、コウジ酸。これらによって、シミやたるみの改善につながります。
*保湿効果
酒粕にはたくさんの種類のアミノ酸が含まれています。肌の保湿に必要な成分の半分はアミノ酸といわれています。酒粕によってアミノ酸を補って保湿効果が期待できます。
酒麹の成分は?
酒粕と言ったら、寒い季節に飲む粕汁や甘酒などに使うもの、というイメージがありますよね。いわゆる「食品」なわけなのですが、この酒粕を顔に塗るパックをすることで、美白効果が得られるという事で注目を浴びています。酒粕はお米と米麹を仕込んだ後に発酵させ、それによって作られたもろみを絞ることで出来ます。お豆腐を作る時に出るおからと同じような感じですよね。おからにも栄養がたっぷり含まれているのと同じで、酒粕も栄養価が大変高い食品です。
その栄養成分としては、主にタンパク質、炭水化物(=糖質)、食物繊維、各種ビタミン・ミネラル類などが含まれている他、ペプチドやアミノ酸、麹菌、酵母菌由来のβ‐グルカン、葉酸なども含まれています。酒蔵で働く女性の手が、物凄く綺麗だという話は結構有名ですが、あれは日本酒の成分がいいのではなく、酒粕の方にあると言われているのです。酒粕に含まれている、美白に効くと言われている成分には「アルブチン」「コウジ酸」「フェルラ酸」の3つがあげられます。それでは、それぞれの成分について見てみましょう。
*アルブチン
アルブチンとは、植物由来成分で、美白効果があるといわれています。アルブチンは、シミやそばかすの原因となるメラニン色素のもととなるチロシナーゼの働きを阻害する働きをします。さらに、酒粕に含まれているアルブチンはα-アルブチンといって、他のアルブチンに比べると10倍の効果があるそうです。昔から『色白は七難隠す』といいますよね。白く透き通る肌は、美肌に欠かせない条件ですね。
*コウジ酸
コウジ酸は、発酵代謝物として生み出されるもの。シミ、そばかすなどを防ぐ効果があります。そもそもメラニン色素沈着の仕組みは、まず紫外線の多い場所にいたりすると、肌表面で活性酸素が発生。色素形成細胞であるメラノサイトから情報を送られて、チロシナーゼという酵素が活発になり、ドーパクロムという物質が黒色メラニンに変化してしまうのです。日々、メラニンは肌で生成される物ですが、新陳代謝が滞ったりすると表皮に色素が残りシミになってしまうんですね。コウジ酸はそんな大元の情報伝達物質の発生を阻害する働きがあるのだそう。
また、コウジ酸は「肌糖化」にも効果ありです。糖化、とはまさしく体のほとんどを占めるたんぱく質が糖と結びついてしまうこと。すると、「AGEs」という糖化生成物ができます。劣化したたんぱく質ともいわれていて、たるみを起こしたり、シミやしわなども目立ちやすくなってしまい肌には大敵ですね。そこで起こる、肌が黄色くくすむいわゆる「黄ぐすみ」にもコウジ酸はパワーを発揮!肌にハリを持たせて、白くする効果があるといわれています。
*フェルラ酸
フェルラ酸は、抗酸化作用が有名な成分です。お肌の活性酸素を除去してくれるのでアンチエイジング全般に効果を発揮します。しかも実はそれだけでなく、フェルラ酸には美白効果もあるのです。フェルラ酸には、メラニン色素の生成に関わるチロシナーゼという物質の活性を抑える働きがあります。結果的に、メラニン色素が作られるのを抑えてくれるんです。実は酒粕には保湿効果が期待できる成分がなんと100種類以上も含まれていると言われています。その中でも代表的な成分を紹介します。
・スフィンゴ脂質
私たちのお肌に存在する天然保湿因子で有名なのがセラミド。実はこのセラミドもスフィンゴ脂質のひとつなのです。スフィンゴ脂質は細胞間脂質の総称であり、セラミドだけでなくスフィンゴ糖脂質やスフィンゴエミリンなどがあります。細胞の隙間を埋めてくれる成分ですからこれを補うことで乾燥肌の改善に働いてくれます。
・アミノ酸
酒粕には約20種類ものアミノ酸が含まれています。人間の肌はタンパク質で構成されていますよね。アミノ酸を十分摂取しないと健康な肌を保てなくなるのです。
・核酸
私たちの体は約60兆もの細胞からできていると言われますが、細胞は絶えず生まれ変わりを繰り返しています。ところが老化現象が続くと細胞の生まれ変わり機能が低下してきます。それが肌の老化や乾燥として出てきてしまうわけです。細胞の生まれ変わりのカギを握るのがタンパク質と核酸。その両方を持つ酒粕パックはまさに優秀なスキンケアアイテムになるのです。空気の乾燥が酷くなる時期や、季節の変わり目はお肌が乾燥しやすい時期には酒粕パックで集中保湿してあげるといいですね。
酒粕パックの作り方は?
*材料
酒粕 100g
精製水 50~150ml(目安)
*作り方
驚くほど簡単です。なんと材料を混ぜるだけ。
板粕の場合は、なじむのに時間がかかるため、精製水でしばらくふやかした後、すり鉢でなめらかになるまで混ぜるか、フードプロセッサーにかけるとなじみやすくなります。水分は酒粕の種類によってテクスチャーが変わるので、お好みの固さで大丈夫。顔や体に塗って10分~15分後に洗い流すだけ。顔に塗ったらシートマスクをかぶせ、半身浴をするとより効果的。
また蜂蜜を混ぜるとさらにしっとり感が倍増しますので結晶化してしまい台所の隅にすっかり眠ってしまった蜂蜜の再活用にもお勧めです。精製水の代わりに日本酒を混ぜてもOK。アルコールの香りが気になる方は好みで精製水と混ぜてもかまいません。
お好みの精油を1滴ほど加えても。保存方法は清潔な瓶に入れ、冷蔵保存をしてください。一週間ほどで使い切るように。新鮮な酒粕であれば、発酵が進み、ふんわりしてきます。このふんわり感がパック時には心地よく、癒されます。
※アルコールを含んでいますので、気になる方は電子レンジで15秒ほど加熱し、軽くアルコール分を飛ばした後、冷まします。その後使用時には必ずパッチテストを行って下さい。
注意点は?
*パッチテストを必ずする
肌が弱いかどうかに限らず、新しい化粧品を試す時には必ずパッチテストをしましょう。パッチテストとは腕の内側など肌が弱い部分に使ってみたいものを塗り、1日放置し、赤みやかゆみなどトラブルが起きないかどうかを試す方法です。どんなに肌にいいといわれるものでも、合う合わないは個人差があります。いきなり顔に塗ってトラブルが起きないように、必ずパッチテストをして下さい。
*無添加の酒粕を使うこと
酒粕を買うときは原材料のところを見て、酸化防止剤など余計なものが入っていない無添加のものを買いましょう。加工されてしまっているものはお肌によくありません。
*乾くまでやらない
パックをする時間を守りましょう。時間としては5~10分程度で十分です。乾くまでやってしまうと水分が蒸発して乾燥してしまうので逆効果です。
*肌トラブルが起きたら
どんなに効果が高くても、万人に合う万能化粧品はありません。酒粕パックも同じこと。正しいやり方でやってみても、かゆみや赤みが出たり、肌トラブルが起きることはあります。
そうしたらすぐに使用を中止して、場合によっては皮膚科を受診して下さい。肌には合わなくても食べて体の中からキレイにする、という方法もありますから。
どのくらいの頻度ですればいいの?
酒粕パックは高い美白効果が期待できるので、夜のお手入れの時は必ず使ってほしいです。1日中乾燥状態に晒されたお肌、日中紫外線を浴びたお肌をその日のうちにケアすることが、長いスパンで考えて美肌美白の近道です。1日1回パックすれば充分効果はありますが、旅行中やレジャーに何泊も出かけた際は、朝の洗顔の際にもパックしましょう。いつもよりたくさんあびる紫外線のダメージから、お肌を守り美白に導いてくれます。
<最後に>
酒麹といえば甘酒で使用されるものというイメージしかありませんでしたが、こんなに美容アイテムとして優秀だったとは驚きですよね。。!美白にも効果がありながら、潤い肌にもなれちゃうなんて試さずにはいられません。とは言っても毎日パックするのはめんどくさい・・・そんな方には化粧品やクリームなどもあるので、そちらでケアするのもいいですね。酒麹パワーで美肌になること間違い無し!です。