クレンジングと言ってもいろんな種類がありますが、洗い流すものだからと適当に選んでいる方も多いのではないでしょうか?実はスキンケアの中でクレンジングは1番大事な行程で、美肌の鍵を握っていると言っても過言ではありません。そんな美肌に欠かせないクレンジングについて解説していきます!
クレンジングは目的や肌に合わせて選びましょう。
クレンジングを選ぶとき、若い頃は種類などは特に気にせずに、とにかくメイク落ちが良いものを選ぶ人が多いのではないでしょうか。
若い頃はターンオーバーも活発ですし、肌のバリア機能もしっかりしているので、どのようなクレンジングを使ってもトラブルが起こることは少ないかもしれません。ただ、30代くらいになってくるとターンオーバーも遅くなってきますし、潤い成分が減少してきたり、バリア機能も弱くなってきます。そうすると今まで使用していた化粧品に刺激を感じるようになったり、肌に合わなくなってくることがあります。なので、基本は自分のメイクに応じてクレンジングを使い分けることです。そして、メイクやクレンジングは年齢や肌状態に合ったものに変えていくのがいいでしょう。
クレンジングを選ぶときは、まずメイクがしっかり落ちるということが大事ですので、自分がしているメイクとの兼ね合いになってきます。しっかりメイクであれば、オイルやバームのような落ちが良いクレンジングを選ぶ必要がありますし、薄めのメイクであれば無理によく落ちるものを使う必要はありません。自分のメイクが必要最小限の力でしっかり落ちるのが理想です。まずはクレンジングの種類毎の特徴から、自分のメイクに合った種類を決めると選びやすくなります。
選び方は?
*しっかりメイクの人におすすめ:クレンジングオイル
しっかりメイクの人には洗浄力の高いオイルタイプのクレンジングがおすすめです。メイクは化粧崩れなどを防ぐために油分基剤というものを使っているので、同じオイルタイプだとメイクを落としやすくなります。
<メリット>
クレンジングオイルはその洗浄力の高さゆえにメイクを簡単に落とすことができます。また使い心地も◎!オイル特有のすべりの良さでメイクに素早く馴染み、力を入れなくてもメイクが落とせるため肌への摩擦も軽減できるメリットがあります。手早く綺麗にメイクを落とせるため、忙しい現代の女性のほとんどの方がクレンジングオイルを選択するのもうなずけるところです。
<デメリット>
洗浄力が高いというクレンジングオイルのメリットは、実はデメリットにもなってしまいます。肌のうるおいを保つためには適度な油分(皮脂)が必要です。クレンジングオイルは商品によって、かなり使い心地が異なります。あまり良くないものを選ぶとメイク汚れだけでなく、やりすぎると肌に必要な皮脂まで落としてしまう場合があります。乾燥を悪化させてしまう原因となるのでクレンジングオイル選びには注意しましょう。
<おすすめの人>
クレンジングオイルは普段からメイクをする女性ほとんどの方に向いていると言えます。落ちにくいリップ、アイライン、マスカラなどにも素早く馴染んでくれますので、クレンジングの時間が短く済むというのも大きな利点です。逆に普段は軽いメイクで、オイルを使わなくても簡単にメイクを落とせる人には、クレンジングオイルは必要ありません。メイクを始めたばかりの初心者の方は、肌にメイクが残っているとさまざまな肌トラブルに繋がってしまいます。その場合は、まずはクレンジングオイルのような、メイク落ちの良いものでクレンジングを始めてみると良いですね。
*ナチュラルメイクの人におすすめ:クレンジングクリーム
クレンジングクリームは、乳白色でとろみのあるクリームのようなテクスチャーが特徴です。洗浄力はジェルタイプとほぼ同じくらいになります。似たものに“ミルクタイプ”と呼ばれるものもありますが、こちらはクリームタイプより含まれている水分がやや多めで、肌の上でのよく伸びます。どちらも低刺激で、使いやすいクレンジング剤です。
<メリット>
クレンジングクリームは必要以上に皮脂を落とす心配も少なく、肌に優しいクレンジング剤です。とろみはありますが、オイルのような独特の香りやベタつきは少なく、非常に使いやすいというメリットがあります。
<デメリット>
クレンジングクリームは、ジェルタイプと同じでそこまで洗浄力は高くない点がデメリットと言えます。そのためしっかりメイクやウォータープルーフの化粧品を落とすには不向きなクレンジング剤です。
<おすすめの人>
クレンジングクリームは普段ナチュラルメイクの人、また乾燥肌の人にも向いています。オイルタイプやリキッドタイプのような強い洗浄力がないため、肌のうるおいを残しながらクレンジングすることができます。
正しいクレンジング方法は?
基本的にどのタイプであろうとも、メーカー指定の「適量」を守りましょう。少なすぎると肌を過剰にゴシゴシとこすったり、落ちにくいために必要以上に長く肌に乗せていることになります。
※拭き取りタイプのクレンジングクリームでマッサージをする場合は、一度メイク成分を落としてから、新しいクリームを肌に乗せるようにしてください。
また、マスカラなどのアイメイクや口紅が濃い場合は、先に専用のポイントメイク・リムーバーで落としておきましょう。
また、アイメイクや口紅が濃い場合は、先にポイントメイク・リムーバーで落としておきましょう。その際はコットンに充分染み込ませ、両目とリップに1分程度乗せてから、やさしく拭います。目元、口元は皮膚が薄く色素沈着しやすいため、無理に擦り取らないようにしましょう。
1:皮脂量が多く肌に厚みのあるTゾーン(額から鼻)にクレンジング剤を乗せ、やさしくメイクとなじませます。汚れがたまりやすい小鼻は指の腹を使ってクルクルと。
2:次に乾燥しやすいUゾーン(顎から両頬)に乗せ、やさしくメイクとなじませます。
3:目元、口元にも乗せ、特にやさしくメイクとなじませます。
4:33度前後のぬるま湯で(高温だと過剰に皮脂が流れやすくなります)、肌をこすらずにすすいでください。
クレンジングの全工程は、1分強を目安に行いましょう。長すぎると肌への負担となってしまいます。
すすぎ時の注意
クレンジング(メイク落とし)をすすぐときの水温は、常温に近い状態のぬるま湯をおすすめします。熱いお湯ですすぐと、しっかりクレンジングできる気がするかもしれませんが、必要な皮脂までも落としすぎてしまうことがあるといわれています。必要な皮脂が洗い流されてしまうと、肌の乾燥につながることがあります。肌が乾燥した状態が続いてしまうと、肌を守ろうとして皮脂が過剰に出てしまうこともあり、カサカサするのに脂っぽいなどという肌の状態になりかねません。
また、冷たい水でのクレンジングは、毛穴が引き締まるような気がするかもしれませんが、クレンジングの際のメイク落としの洗浄成分やメイク汚れが落ちきらないことがあり、洗い残しが肌の負担となることがあります。クレンジング(メイク落とし)をすすぐ際は「少し冷たいかも?」と感じるくらいのぬるま湯を使うようにしましょう。具体的な温度で言うと「30℃~32℃」がベスト。その理由は毛穴から皮脂が溶け出す温度が30℃~32℃とされているからなんです。
クレンジンジングに関するまとめ
毎日同じクレンジングをするのではなく、その日の目的やメイクに合わせてクレンジング料も選んでいくことがとても大事なのです。さらに、肌タイプも人それぞれ違いますし、ベースメイクとアイメイクでは使われている素材も違ってくるので、それを落とすものも変えるというのは当たり前ですよね。それぞれに合ったクレンジングをすることで、その後のスキンケアもより効果が高まっていきます。一番手をかけないところかもしれませんが、一度見直してみるとお肌の状態も変わってくるでしょう。